さて、引き続き電子顕微鏡で、さきほどの細線維を拡大してコラーゲンの分子を見てみることにしましょう。
棒のように細長いかたちが見えます。
この細長い棒をさらに拡大してよく見てみましょう。
すると、1本に見えた棒は、3本の縄が、左巻きの螺旋状により合わさってできていることがわかります。
3本の糸でつくられたコヨリを思い浮かべてもらうと、わかりやすいでしょう。
そして、その両方の端、頭と尻尾にあたる部分を見ますと、どうでしよう。より合わされずに3本の鎖が、ほどけたかたちで見えますね。
この3本の縄は、4分の1ずつずれながら、規則正しく、こんどは右巻きの螺旋状に巻かれて細線維をつくるのです。
前回述べた縞模様は、細線維の4分の1ずつのずれがつくったものなのです。
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